2015年9月8日火曜日

『穏やかであることを学べ』

私のプロヒの「好きな言葉」欄に書いた、『Study to be quiet』は開口健から教わった言葉だ。
彼の晩年の、TVの魚釣り番組からだった。

彼は海外での、ルアーによる大物釣りだけに凝っていた。
魚釣りには、よくあることだが、坊主である(何も釣れない)ことが多い。
その日も開口健は坊主が続いていた。
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実は私も30年程前は魚釣りに凝ったことがある。

私は、ただの餌釣りだったが、勤務先に嘘を行って休み、鯉釣りに行ったり、日光の渓谷に鱒釣りに出かけたものだった。そして坊主がよく続いた。

恐らく、魚釣りの多くの人は坊主のとき、その心の中は、「この野郎」だの「こんちくしょうめ」だので頭がいっぱいだろう。まことに穏やかならぬ、不平、不満たらたらである。
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『釣魚大全』という本がある。
魚釣りの聖書と言われたりする、アイザック・ウオルトンの本である。

坊主が続いた開口健は、よく喋る。あの、ちょっと甲高い声で。
そのとき彼は『釣魚大全』に語り始めた。この本の最後に、

Study to be quiet

と書いてあると言った。私は知らなかった。そして彼は此の言葉を、『穏やかであることを学べ』と訳した。とても良い言葉だと私は思った。この言葉自体も聖書にあるらしい。
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私の余生は今やタカがしれているが、もし今度、人間に生まれ変わったら、本格的にフライフッシングを学びたいと思っている。