久しぶりにθ君からの便りがきた。以下のように書いてあった。
-----------------
思案気な 案山子の 影の 長さかな
秋深し 遠く去りゆく ものうりの声
秋雨じゃ 濡れて風邪ひく 半平太
落ち葉焼く じいさん ばあさん 鴎外の
秋は去り なにはともあれ 我が命
------------------
相変わらず下らぬシロモノばかりだ。ふざけていやぁがる。
ところで、だいぶ寒くなってきたが、θ君は夢を見たそうだ。いわく
三ツ星は あれよと指すは 夢の母
どうも少女趣味で話にならない。
2016年10月22日土曜日
2016年10月17日月曜日
θ君に忠告したら・・・
今日、θ君に会って、季語辞典でも買ってベンキョーしたらどうだと、「忠告」したら、そんなものはいらぬ、そもそもベンキョーなど無用の長物だと、問題にしなかった。
それは、そうかも知れぬとオレも思った。他人のアレコレを見たり、ベンキョー会など、ジャマッケだとオレも思った。
自分が見たもの、思ったものを勝手に書きなぐるのが、θ君もオレも性にあうらしい。
そこでθ君の「新作」を見せてもらった。
以下が其れである。
----------------------
もののけも こたつ ほしげな 重い雲
黒塚の 女の家の 罔き ともしび
女房の うなじに 写る 秋の翳
去る秋も 友も逝きたり 置手紙
----------------------
オレを此れを見て、相変わらずだな、アハハハと笑った。
θ君より、また便りがあった
先日、彼から便りをもらったのだが、また便りがきた。
以下のようなシロモノが書いてあった。
-------------------
秋風や 縦に置かれし 竹ぼうき
かきくけこ ふりかえみれば なにぬねの
語る者 聞く者 涙の 秋の暮れ
朝寒し いつまで続く 残暑かな
時刻(とき)の声(ね)に のそりと動く 秋の蠅
----------------------
相変わらず、くだらないモノばかりで、彼はこのテの才能がなんらしい。
季語辞典でも買って少しベンキョーしたら、いいのに、と忠告したほうが、よさそうだ。
2016年10月14日金曜日
θ君からの返信
先日、オレはθ君のノートにイタズラ書きを書いたら、彼から以下のような 「返信」 がきた。
***
尼ひとり 歩むや 秋澄む 阿弥陀堂
秋陽さす たたみ の うえ の 猫のツメ
紫苑さす をんなの ゆび の しろさ かな
ものうり の こゑ する 夕べ の 秋すだれ
***
オレは其れを見て、ちょっと技巧が過ぎるな、と返事しようと思ったが、やめておいた。
***
尼ひとり 歩むや 秋澄む 阿弥陀堂
秋陽さす たたみ の うえ の 猫のツメ
紫苑さす をんなの ゆび の しろさ かな
ものうり の こゑ する 夕べ の 秋すだれ
***
オレは其れを見て、ちょっと技巧が過ぎるな、と返事しようと思ったが、やめておいた。
2016年10月12日水曜日
童(わらべ)唄
δ君は、子供の頃、彼の祖母より、以下の、わらべ唄を聞いたそうである。
-------------------
一つとせ 人の いのち の はかなさよ
二つとせ ふみ よむ ひと の ほほえみ よ
三つとせ みごとに に さいた はす の はな
四つとせ よんで きましょう おきく さん
五つとせ いつも ひらかぬ ぬし の うん
--------------------
またδ君は、彼の祖母より
のの字 のの字 の 落ち葉かな
という俳句だか何だか知らぬが、聞いたそうである。
-------------------
一つとせ 人の いのち の はかなさよ
二つとせ ふみ よむ ひと の ほほえみ よ
三つとせ みごとに に さいた はす の はな
四つとせ よんで きましょう おきく さん
五つとせ いつも ひらかぬ ぬし の うん
--------------------
またδ君は、彼の祖母より
のの字 のの字 の 落ち葉かな
という俳句だか何だか知らぬが、聞いたそうである。
2016年10月11日火曜日
θ君のノートを覗き見したら・・・
私の友人にθ君がいる。
彼のいないとき、彼の黄ばんだ小さなノートを覗いてみたら
こんなことが走り書きしてあった。
***
・爪切りて フト 見上げたる 鰯雲
・なんとまあ 坊主頭に 枯葉落ち
・秋雨や 鈍く光る 猫の エサ皿
***
そこで、オレは其のノートに書きつけてやった。
・御詠歌の聞こゆる秋の深まりぬ
・秋風やリーマン予想を想うなり
実はθ君は数学が好きだからだ。
また彼はチャンバラ映画が好きだったので、
・無残やな血潮飛び散る彼岸花
***
オレは其のノートを、そっと閉じて知らん顔していた。
彼のいないとき、彼の黄ばんだ小さなノートを覗いてみたら
こんなことが走り書きしてあった。
***
・爪切りて フト 見上げたる 鰯雲
・なんとまあ 坊主頭に 枯葉落ち
・秋雨や 鈍く光る 猫の エサ皿
***
そこで、オレは其のノートに書きつけてやった。
・御詠歌の聞こゆる秋の深まりぬ
・秋風やリーマン予想を想うなり
実はθ君は数学が好きだからだ。
また彼はチャンバラ映画が好きだったので、
・無残やな血潮飛び散る彼岸花
***
オレは其のノートを、そっと閉じて知らん顔していた。
2016年10月9日日曜日
β君への手紙
久しぶりだね。気がついてみたら、今年は、あと三カ月も満たない。
それまでオレは何してたんだろう、と思う。
初春の頃からオレは季節というものを全く失っていた。
雨戸を締め切り、カーテンも閉め、一匹の猫と一緒に、ひたすらオレの部屋に閉じこもっていた。
そして時計の針の動きばかりを見つめてイライラしていた。
***
今朝、初めて雨戸をあけ、カーテンを引いて外の景色を眺めた。
まるで、オズの魔法使いのドロシーのように、見慣れたモノたちが、オレの目にとびこんできた。
***
何年か前、庭に植えた柿の木には実をつけていたし、スモーク・ツリーは、「やあ、やっと目が覚めましたね」と、オレに語りかけてきた。
***
「ものごと」が、やっと、動き始めたような気がする。
でも、当分の間は、オレは、やはり「ミノムシ」の習慣を続けるだろう。
「慣性の法則」っていうヤツさ。
***
カーテンを開いた空は、あいにく冷たい雨が降っていて、空はドンヨリと曇っている。まるで、今までのオレの、これまでの心象の残像のように。
しかし、そのうち晴れてくるだろう。
***
ふと、オレは思い出した。誰が作ったのか知らないが、
行く秋や歳をたずねる人ありき
遠き日や夢の中なる柿の家
行く秋やあなたこなたの山の色
秋の夢河原の上は花もなし
***
いま、とつぜん花火の音がした。
どこかで、なにかの催しを、してるんだろう。
では、またーーー
それまでオレは何してたんだろう、と思う。
初春の頃からオレは季節というものを全く失っていた。
雨戸を締め切り、カーテンも閉め、一匹の猫と一緒に、ひたすらオレの部屋に閉じこもっていた。
そして時計の針の動きばかりを見つめてイライラしていた。
***
今朝、初めて雨戸をあけ、カーテンを引いて外の景色を眺めた。
まるで、オズの魔法使いのドロシーのように、見慣れたモノたちが、オレの目にとびこんできた。
***
何年か前、庭に植えた柿の木には実をつけていたし、スモーク・ツリーは、「やあ、やっと目が覚めましたね」と、オレに語りかけてきた。
***
「ものごと」が、やっと、動き始めたような気がする。
でも、当分の間は、オレは、やはり「ミノムシ」の習慣を続けるだろう。
「慣性の法則」っていうヤツさ。
***
カーテンを開いた空は、あいにく冷たい雨が降っていて、空はドンヨリと曇っている。まるで、今までのオレの、これまでの心象の残像のように。
しかし、そのうち晴れてくるだろう。
***
ふと、オレは思い出した。誰が作ったのか知らないが、
行く秋や歳をたずねる人ありき
遠き日や夢の中なる柿の家
行く秋やあなたこなたの山の色
秋の夢河原の上は花もなし
***
いま、とつぜん花火の音がした。
どこかで、なにかの催しを、してるんだろう。
では、またーーー
登録:
投稿 (Atom)
