2015年2月8日日曜日

ヤノマミ~奥アマゾン 原初の森に生きる~

掲題のドキュメンタリーは数年前だったか、NHKスペシャルとして放送された。
その際、私は其れを観たのだが、或る機会により劇場版DVDを観ることとなった。

今回、再見しても強烈な印象を受けた。

特に印象的だったのは、ヤノマミの少女が乳児の子猿に自分の唾液を与える場面だった。親が捕獲された此の子猿に自分の匂いを覚えさせるのだと彼女は言った。

このような行為は他の動物にも見られるもので決して特異な行為ではないが、しかし此のときの少女の笑みは明らかに『生きもの』のもつ『やさしさ』に満ちていて何とも美しかった。

この少女は処女であったが、その後、妊娠し初産をする様子も記録されていた。深い森翳の中で命を生む。へその緒がついた状態(=精霊)のまま返すか、ヤノマミ(=人間)の子供として育てるかの選択を其の少女は迫られる。それがヤノマミ族の掟なのだ。

精霊のまま返すときは、へその緒がついた状態でバナナの葉にくるみ、白アリのアリ塚に放り込む。その後、白アリが食べつくすのを見計らい、そのアリ塚を焼いて精霊になったことを神に報告する。 また、寿命や病気などで民族が亡くなった場合も精霊に戻すため、同じことが行われる。
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ヤノマミ族のシャーマンの言葉:
「ジャガー、ワニ、バク、サル、・・・天は精霊の家だ 人間も死ねば天に上り、精霊になる。地上の死は死ではない。魂は死なず精霊となる。精霊もやがて死ぬ 最後に男はハエやアリとなって地上に戻り、死骸に群がり肉を運ぶ。女は最後にノミやダニとなる。
地上で生き、天で生き、虫となって消える。
ナプも知らねばならない 誰もが同じ定めを生きる。
(ナプとはヤマノミ以下の存在のこと」
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思えば、ヤノマミ族の死生観は、現在を生きる人たち( 少なくとも私 )の死生観とは随分異なる。好むと好まざるとに関らず、私たちは近代文明の「洗礼」を受けている。

率直に言って其の功罪は恐らく功の部分が大きいと言わざるを得ないと私は思う。 しかし、罪の部分は? 其れは決して少ないと言えないとも思う。

それは『死』について最も顕著に露呈されると私は思う。そのことを端的に象徴的に表現すれば以下のように言える、即ち、

少なくともヤノマミ族たちには、孤立死も孤独死もなかっただろう。
なぜなら彼らには、人間というより、生きものにとって最も大事な『絆(きずな)』があったに相違ないからだ。

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ヤノマミ族について。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%9F%E6%97%8F

劇場版DVDについて。↓
http://columbia.jp/yanomami/

参考記事↓
http://matome.naver.jp/odai/2138698204108838301