2015年8月17日月曜日

芥川龍之介の鴎外への失礼

以下は鴎外の作品である。

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褐色(かちいろ)の根府川石に
白き花はたと落ちたり、
ありとしも青葉がくれに
見えざりしさらの木の花
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芥川龍之介は、『文芸的な、余りに文芸的な』の中の『十三 森先生』で以下のように書いている。森先生とは森鴎外のことである。

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先生の短歌や発句は何か微妙なものを失っている。(以下略)
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果たして、そうだろうか。『微妙なもの』とは何か。所詮、芥川の主観に過ぎないではないか。
もし、そうだとすれば、芥川の上の言は鴎外に失礼ではないか。
失礼が語弊なら批評と言い換えてもよい。

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私は上の鴎外の作品・・・それを短歌と呼ぼうが何と呼ぼうが此処では問題ではない・・・に『微妙なもの』を感ずる者の一人である。 たとえ其れが畢竟私の主観であったにせよ