どこが好きかと言われても実は困る。
好きだから好きなのだ。
私は、笠智衆という俳優さんは大変器用な俳優さんだと思っている。
ここで『器用さ』という言葉は決して『技巧』のみを意味しているのではない。
なにか『人間的な味わい』というような意味も、その『器用さ』に含ませている。
よく言われるように、この『器用さ』を引き出した人は小津安二郎という天才かも知れない。
恐らくそうだろう。
しかし、もともと笠智衆という人に、そのような『器用さ』が内在していなければ、たとえ天才といえども、その『器用さ』を引き出すことは出来ないはずである。。
では、その『器用さ』とは?
具体例を二つ出そう。いずれも小津安二郎の映画である。
一つめ。下は『長屋紳士録』の中の一場面である。
http://www.youtube.com/watch?v=XK4ccsCI6Wc
二つめ。下は『彼岸花』の中の一場面である。
http://www.youtube.com/watch?v=rbQw09HF8To
私は、これらの映画の笠智衆に、上記した『器用さ』を感じている者であり、また、それゆえにも、笠智衆と言う人に敬愛を感じている者の一人だ。
注:上のYou TubeのIRLは現在削除されている。