ウィキメディアによれば此の音楽は、『楽器群と魔術的な場面を伴って歌われる、独唱と合唱の為の世俗的歌曲』という副題がついているそうで、『混声合唱、少年合唱、ソプラノ・テノール・バリトンのソリスト、大規模なオーケストラという大きな編成である。酒や男女の睦み合いなどを歌った詞に、シンプルな和音及び強烈なリズムが特徴。20世紀を代表する楽曲である』と書いてある。
そもそも「カルミナ・ブラーナ」とは19世紀初め、ドイツの修道院で発見された詩歌集で『歌詞の内容は若者の怒りや恋愛の歌、酒や性、パロディなどの世俗的なものが多く、おそらくこの修道院を訪れた学生や修道僧たちによるものと考えられた。』そうだ。
私は今迄この音楽は断片的に聴いたことがない。ところが先日、NHK・BS(N響)で上記の大編成による此の音楽が全曲放送された。
私は「待ってました」とばかりに聴いたのだが、予想どおり其の音響の怒涛に圧倒された。『シンプルな和音及び強烈なリズム』は、まさにボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチ戦を見ているように私を興奮させた。
歌唱は何語で歌われたのか無知な私には判断ではないが、字幕を追っていくと確かに世俗的な、というより卑猥とさえ言えるシロモノであり、とてもお上品な詞とは言えない。修道院という抑圧のもとにあった修道僧たちの裏面・・・これは実に人間的とも言えるのだが・・・が垣間見える歌唱であった。
私は此の音楽にノックアウトされた。当然、HDからBDへと保存した。
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楽器群と歌唱が混然として一体となった音楽で私が好きなものは、ワグナーのいくつかの楽劇とマーラーの『大地の歌』がある。いずれも特有な「媚薬」があるが、パンチの強さにおいてはカルミナ・ブラーナには及ばない。