2016年9月27日火曜日

釋超空の歌三つ。

少し季節外れだが、歌に季節は無用、と私は思う。

なぜなら、人の心には、「季節」は本質的なものでないから。

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『山の夜に 音さやさやし。
    聴こえゐて、夜ふくる山を おもへり。』

『雪ふみて さ夜のふかきに還るなり。
    われのみ立つる音の かそけさ 』
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作者は民俗学探求の旅の途中、宿をとった。

人里離れた奥山の底の宿である。

夜になった。床に入ったが眼が冴えてくる。

山の音。それが耳に冴えてくる。

寝入ったのいつだったか。

作者は一面雪の原に立っている。

それを遠くから見つめている作者がいる。

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『風の音しづかになりぬ。

   夜の二時に 起き出でゝ思ふ。われは死ぬなずよ 』