(以下の話は、だいぶ昔のことなので記述に誤りがあるかも知れない。)
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もう30年以上前になるだろうか、『本のプロ』 というSNSがあった。
私は『飛行機雲』というHNを使って書き込みをしていた。当時のログが見つかった。 それをここにupしておこう。
もしかしたら、『本のプロ』 の同人が、このサイトにもいるかも知れない。 もし、そうなら、おひさしぶりです。
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ここに書く『夏祭浪花鑑(なつまつり・なにわ・かがみ)』 は映画ではなく、平成中村座のニューヨーク公演のテレビ中継放送されたものである。
だいぶ昔のことなので、ネットで調べたら、その公演は平成2004年7月となっていた。
五代目:中村勘九郎主演の此の歌舞伎は、私は何気なく観たのだが、強く印象に残り、大変、面白かったことを覚えている。
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中村座というのは、江戸時代の最古の歌舞伎小屋の名前だそうで、五代目:中村勘九郎が72000年に其の再現の事業に取り組み、成功させたそうだ。
この歌舞伎のニューヨーク公演は、ニューヨーク・リンカーンセンター・フェスティバル で公演されたのだが、その際も其の中村座が当地で再現され、そこで公演が行われた。
全ての機材を日本から船で運び再現したそうだった。
その再現の様子や、この歌舞伎『夏祭浪花鑑』については、かって、インターネットの中村座のホームページで紹介されていた。
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この放送では中村座の小屋内の観客たちの様子も映されたりして、芝居を観るという臨場感も伝わってきた。
観客の半数ほどは“外国人”だったようだが、この人たちの表情も写しだされ、この人たちにとっても17世紀の、日本という異国の芝居小屋で再現されるカブキは、さぞかしユニークにうつっただろうと思われる。
私だって、多くの“外国人”同様、歌舞伎については全くの無知であり、この舞台で繰り広げられる妖しくも華美な世界は、日常からかけ離れた異次元の世界だった。
私は、彼らの多くの人たちと同様に此の歌舞伎を感覚的に観た。
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舞台の極彩色の色彩。 太鼓や笛や拍子木などによる、時には荒々しい音響の迫力。 役者たちの様式化された表情や動作。
「舅殺し」の場での、暗い舞台を照らし出す提灯の灯り。この提灯の灯には本物のローソクの火が使われていた。
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また江戸時代の芝居小屋では行われていたのだろうか、舞台の役者たちは、そんなに広くはない観客席を縦横に走り回ったりした。
ともかく面白かった。
この芝居が終わったとき観客は総立ちで拍手が鳴り止まなかった。スタンディング・オベーション っていうやつだ。
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私にとって歌舞伎を観るということは、ワーグナーの楽劇を観るということと全く変わらない。
というより歌舞伎も楽劇も私は無知であるが故に処女の如き感性で味わうのだ、と言えばキザったらしいが、それしか出来ないのだから仕方がない。
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以下に書くことも30年以上前になるが、これもBSで放送された 『ニーベルングの指輪』 を私は、忘れられない。
この件については、以前の日記に書いた。
http://smcb.jp/_ps01?post_id=7050458&oid=61352..
演出はパトリース・シェロー、指揮はピエール・ブーレーズだった。
この舞台で「火の半神」ローゲを演じたハインツ・ツェドニクが大変良かった。