2016年7月6日水曜日

コンデンサを煮た話

以下は私が或る電子機器製造会社の設計部門に勤めていた頃の話である。

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電子・電気機器の部品の一つにコンデンサがある。

私は其のコンデンサを煮たことがある。そのコンデンサはセラミック・コンデンサと言って電子機器には良く使われる部品であった。

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或るコンデンサ製造会社が、新製品のセラミック・コンデンサを売り込んできた。

そこで、そのコンデンサの品質に問題があるかどうか、品質管理部門から設計部門へ検討依頼がきた。

結局、私が其の検討をすることになった。品質管理部門からはべテランの人も応援として私と一緒に検討することになったのだった。

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先ず、コンデンサとしての基本的性質をチェックした。それらはOKだった。

次に問題となるのは温度・湿度に対して、それらの特性に異常がないかの確認だった。

その確認方法として、品質管理部門からのベテランの人から提案があった。その提案が当該セラミックを煮ることであった。

煮る!! 私は驚いた。まさか、と思ったが、そのベテランの人は、以前にも煮て調べた経験があるとのことだった。

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そこで、大鍋を用意して数十個の当該コンデンサを十分程度、煮たのであった。

そして、それらのコンデンサが常温に冷めた頃、再び、コンデンサとしての基本的性質をチェックした。結果、OK だった。

というわけで、当該の新製品のセラミック・コンデンサの品質は問題なし、との結論を出したのだった。

そして目出度く、我が社の製品に其のコンデンサを使用することに、あいなったのである。

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電子機器部品を煮た経験は、後に先にも私は此れ一度しかない。

余談だが、この品質管理部門から応援者のべテランの人は歌手:天地真理の歌が好きだったそうだ。

彼女の全盛の頃で、歌の題名は忘れてしまったが、コンデンサを煮ているとき彼女の歌を口ずさんでいた。