以下の話は私が大学・学部を卒業し、井之頭公園の近くの、「はな」さんの自宅に下宿していた頃の話である。
「はな」さんについては先の記事『井之頭公園の思い出 (その4)』 に書いた。
その頃も私は『心の灯の会』には出席していた。
私が「はな」さん宅に下宿していた部屋は、相変わらず、3畳の部屋だった。
その部屋には大きめの窓があった。その窓は両側に開くようにできていて、鍵をかけることもできた。私は出勤するときは、一応、鍵はかけていた。
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たしか或る日曜日だったと記憶しているが、私は其の日、外出していた。
『心の灯の会』の会合は其の日はなかった。私の部屋の窓の鍵は、かけずに外出した。
その私の留守のとき、H君が私の下宿先を訪れたのである。
事前に、訪れることを私に知らせておいてくれれば、私は外出せず彼を待っていたのだが、何の連絡もなかった。
日曜日だから、彼は、私が、当然、私の下宿に居ると思っていたらしい。
ところが私の下宿に来てみると、誰もいない。「はな」さんも外出していた。
彼は私の部屋を知っていた。
彼は戸惑ったあげく、私の部屋の窓の鍵が、かかっていないことを幸いにして、窓をあけて私の部屋に土足で侵入した !!
別に、何かを盗むつもりでは当然ない。
そのうち私が帰ってくるだろうと数時間、私の部屋に居たそうである。 しかし、待ちくたびれて、また窓から抜け出したそうであった。
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この件が運悪く、「はな」さんにバレた。
独身の「はな」さん宅の近くに、「はな」さんの近親者が住んでいた。どうも、そのあたりから、H君の「侵入」がバレたようだった。
当然ながら、あの役所勤め一筋の温和にして生真面目な「はな」さんは怒った。
『泥棒が私の部屋から侵入した』と言うのである。私は事情を説明はした。
しかし、はな」さんは、「はな」さんの近親者と相談した結果、警察沙汰にはしないことにしたそうである。
そして「はな」さんは私を、こんこんと諭した。
『今回の件は許してあげる。二度と、そんなことをしないようにしなさい』と。
私は謝るしかなかった。
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しかし、実は、後日、再び、私は「はな」さんを怒らせる、どころか、「はな」さんを泣かせてしまうのである。
その件については、かなり私のプライバシーに関ることになるので此の日記に書くかどうか分からない。
いずれにせよ、私は「はな」さん宅から追い出されなかったのは幸いであった。