2016年8月29日月曜日

明(あ)くる空には行くべし、暮るる空には行くべからず

『成語林』という、故事ことわざ慣用句を集めた辞典がある(旺文社)。読んでいて、なるほど、と思う言葉が満載されている。ちょっと覚えておきたい言葉がもある。掲題の言葉も、その一つ。
その意味は下記のとおり。
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夜が明けようとしているときなら、暗くてもやがて明るくなるから安心して出発できる。逆に、これから日が暮れるというときには出発するのは危険だからやめたほうがよいということ。
(参考)いまはよくなくても先の見通しが明るいことがはっきりしていれば、多少無理しても断行せよ、逆に落ち目のときは無理はするなという教えと解釈することもできる。
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しかしながら、『先の見通しが明るいことがはっきり』していないのが、今生ではないか? 一寸先は闇なのである。
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今回の台風の経路だって、そうだ。確率というものは、その有用性は私は認めているが、結局のところ、過ぎてしまわなければ、その「真実」は分からない。
人生とは所詮、そんなものではないか。
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量子力学に『不確定性原理』なるモノがあるが、我々の人生だって、畢竟、不確定なのである。
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我々の人生は、いろいろな意味で、「先が暗いか明るいか」は、過ぎてしまわなければ分からないのである。もし、分かっていれば、これほど楽(らく)なことはない。逆に言えば、分からないこそ、人生が面白いとも言える。
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私は、以前、映画『ベルリン天使の詩』(87,ビム・ベンダース監督)について書いた。
https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=7603670938327976593#editor/target=post;postID=664663224428130536;onPublishedMenu=allposts;onClosedMenu=allposts;postNum=30;src=postname
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未来の、なんでも、知っている天使というものは、結局、なにも知らない、と同じことだ、という趣旨の記事だった。