昭和45年の夏の或る夜、私は大学の学部の卒論作成のために徹夜したことがある。
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その卒論のタイトルは未だ覚えている。いわく、『トランジスタの温度特性の応用』。当時、トランジスタと言えば、Geトランジスタしかなく、その温度特性は極めて悪かった。それを逆用しようというわけであった。
同じテーマを選んだ友人が一人いた。彼は其の頃、尺八に凝っていて、卒論のための実験の合間に、『笛を吹いてくる』とか言って、卒論の実験をしていた研究室から抜け出していったものだった。
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後年の話になるが、私の最初の勤め先の入り口の門近くで、彼と偶然出会ったことがある。その頃、私は相変わらず、或る所に下宿していたのだが、その下宿から勤め先は自転車で通っていた。
彼とは偶然出会ったのだが、そのとき『オレが乗るからオマエは後ろへ乗れ』と言うなり、さっさと私を乗せて私の下宿まで行ったものだった。今や彼の名前は忘れてしまったが、当時の顔だけはナントナク覚えている。少し、出っ歯ぎみの男だった。
しかし、お互い、若かったから、自転車の二人乗りも出来たに違いないから、今から思えば信じられない行為だった。勤め先から下宿までは、自転車で20分程度かかっていたはずだった。
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閑話休題。
その卒論実験のために徹夜したわけだが、退屈だから、私はラジオを聞いていた。
そのとき聞いてのが、城達也の『ジェット・ストリーム』だった。
実は、私は、この番組は、その時ばかりではなく、私は当時の下宿・・・
https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=6510294281337842087#editor/target=post;postID=4721940366796351529;onPublishedMenu=allposts;onClosedMenu=allposts;postNum=73;src=postname
・・・で、よく聞いていた。
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だから、この、城達也の『ジェット・ストリーム』を、今でも、ときおり耳すると、当時の徹夜を私は懐かしく思い出す。
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当時、私が、上にリンクした下宿で、よく聞いていた番組の一つに、串田孫一の『詩と音楽と随想』という番組があった。この番組のオープニングの曲は、ビバルディの『四季』の中の「冬」か何かの第一楽章の出だしだったことを今でも覚えている。